WEB記事や紙媒体は「読んでもらえないこと」を前提に作るのがオススメ!

「士業をサポートする弁護士」として、弁護士・HP制作・動画制作・チラシ制作・法律系ライティングなどを行っている新井です。
僕はHPやチラシの制作を通じて、「伝えること」を仕事にしています。
皆さんも、事務所や所属する団体に関して、
- ブログや案内文を書く
- HP・チラシ・パンフレットを作る
こういった機会があると思います。
その時に、ぜひ覚えていただきたい「大前提」をお話します。
結論
- 読まずにスルーされるのは日常茶飯事
- 最後まで読んでもらえるとは限らない
それを前提に媒体を作る必要があります。
「自分が作ったものは、ちゃんと最後まで読んでもらえる」という前提で作るのはNGです。
1.読まずにスルーされるのは日常茶飯事

我々は、日々膨大な量の情報に触れています。
その中で、読み始めてもらえる情報はごくわずか。
例えばSNSにイベントの案内が流れてきても、その多くが読み飛ばされます。
駅やお店に置いてあるチラシも、ほとんどの人が素通り。
つまり、たとえ「視界」に入っても、その多くがスルーされるのが現実。
しかも、その判断は一瞬です。
たとえば、
- 文字がぎっしり詰まった投稿
- 野暮ったいデザインのチラシ
こういう場合は、内容云々の前に、「パッと見た印象」でスルーされるリスクが高いです。

情報の受け手は、(良し悪しはさておき)「分かりやすいもの」に慣れています。
その中で、特に工夫もない情報がスルーされるのは当然。
何かしら伝えたいことがある場合、
- これは自分に関係がある情報だ
- これは自分が興味のある情報だ
- これは自分にメリットがある情報だ
そういうことを、一瞬で伝えることが大事です。
内容をちゃんと見て判断されるわけじゃなく、パッと見て読むか・読まないか判断される。
そういう前提に立つことが、すごく大事です。
2.最後まで読んでもらえるとは限らない

お互い仕事上のやりとりなら、「最後まで読んでもらえる」という前提もアリ。
ところが広報媒体の場合、たとえ読み始めても、最後まで読まれるものは多くありません。
これは自分自身が、全部読んだチラシ、最後まで読んだウェブ記事がどれだけ少ないか振り返ると分かりやすいです。
- 長々と文章が続く
- 結論がなかなか出てこない
- 欲しい情報がどこにあるか分かりづらい
こういう場合は、どれだけ内容が素晴らしくても、途中で離脱されるリスクが高いです。
書き手としては、つい最後まで読んでもらう前提で情報を詰め込みがち。
しかし読み手は、「分かりづらい」「興味が湧かない」と思ったら即離脱です。

よく文章の型は「起承転結」と言われますが、WEBライティングなどでは「PREP法(プレップ法)」などが好まれます。
PREP法は、
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(再び結論)
この頭文字を取った型です。
まず結論を出す。
それで「先を読みたい」と思ってもらって、ようやく読み進めてもらえるわけです(それでも離脱されることは日常茶飯事)。
とにかく、「最後までちゃんと読んでもらえる前提で作らない」ということが大事です。
一行読んで離脱されるかもしれない。
そういう可能性を常に念頭に置いて、分かりやすく、そして先を読みたいと思わせる工夫が大事です。
まとめ
事務所や所属する団体に関して、
- ブログや案内文を書く
- HP・チラシ・パンフレットを作る
こういった時には、
- 読まずにスルーされるのは日常茶飯事
- 最後まで読んでもらえるとは限らない
こういった「前提」を意識してみてください。
「自分が作ったものは、ちゃんと最後まで読んでもらえる」という前提で作るのはNGです。
参考になれば嬉しいです!