【すぐチェック可能】弁護士ポータルサイトのプロフィールNG事例6選
「士業をサポートする弁護士」として、弁護士・HP制作・動画制作・法律系ライティングなどを行っている新井です。
弁護士ポータルサイトに登録されている先生は多いと思いますが、
- 相談者とのミスマッチが多い
- 思ったように相談や問い合わせがこない
- 相談はあるが思ったように受任に繋がらない
こういったお悩みはないでしょうか?
ポータルサイトは、そもそも掲載されている弁護士が非常に多いです。
ですから、
- その地域に弁護士が少ない
- その分野を取り扱っている弁護士が少ない
そういった場合を除けば、「選択肢が多すぎる状態」です。
ですから、ちょっとした印象で候補から除外されることが多いと思われます。
もちろん迎合する必要はありませんが、せっかく掲載する以上は、「来ていただきたい相談者に来ていただくために」工夫しても損はありません。
僕はHP制作やインタビューなどの仕事をしている関係で、ポータルサイトのプロフィールを数十名は熟読し、ザッと拝見したものも含めればもっと多いです。
「こうすれば相談が増える!」という必勝法は残念ながらわかりませんが、「こうすると相談につながりにくそうです!」というNG事例は割と蓄積できています。
「偉そうに!」と思わせてしまったら申し訳ありませんが、まずこれらを点検・改善した上で、さらに先生方の個性に合わせてブラッシュアップしていただけると幸いです。
もし「自分のプロフィールページを見てフィードバックしてほしい」という先生がいらっしゃいましたら、無料で対応いたしますのでご連絡ください。
【結論】NG事例6選
- プロフィール写真の印象が良くない
- 自分目線の情報提供
- 抽象的な言葉が多い
- 事実を書いて評価を書かない
- 誤字が多い
- 費用が税別表記になっている
①プロフィール写真の印象が良くない
これはかなり多いと思います。だからこそ、ちゃんとすれば成果が出やすいポイントでもあります。
先生方のタイプ・取扱い分野・顧客層によって変わりますが、少なくとも次のようなものは避けた方が無難です。
弁護士は見た目で勝負する仕事ではありません。
しかしポータルサイトは情報が限られており、しかも写真は最初に目に入るので大事です(にっこり満面の笑みである必要はありません)
病院を選ぶ時も、写真がイマイチだと受診を躊躇するのと同じです…。
一番良いのは、「話しやすそう」「信頼できそう」「ちゃんと仕事をしていただけそう」と思っていただける表情・服装・ポーズ・背景でプロに撮影してもらうことです。
検索画面にたくさんの先生方が並んだ時、パッと目を引くのはそういった写真です。
②自分目線の情報提供
プロフィールは、あくまでも「相談を考えている方が欲しい情報を提供すること」が目的です。
「自分のことを色々知ってほしい」という自己紹介とは違います。
弁護士に相談するか悩んでいる人、どの弁護士に相談するか迷っている人は、どういう情報が欲しいだろう?
そういう視点で考えると、自ずと答えは出るはずです。
「話したいことを話すのではなく、知りたいであろうことを話す」というイメージです。
分量や内容によりますが、経歴、実績、取り扱い分野、心がけていること、特徴、強み、相談方法、アクセスなどは積極的に書くと良いと思います。
順番、表現、ボリュームのバランスなども重要です。
相談室や建物外観の写真も、ぜひ載せた方が良いです。
特に現在はスマホで見る方が大半なので、改行もなく長文で書くと読まれません。
いつの間にか、
- 文章が長い
- 文章が難しい
- 専門用語や漢字が多い
- 高圧的
- 上から目線
- 肩書や権威の主張が強い
そうなっていないか、率直に意見を言える方に見ていただくと良いと思います。
そのつもりが全くなくても、意外と外からの見え方は違います…。
③抽象的な言葉が多い
- 話をよく聞きます
- 依頼者のために全力を尽くします
- 最善の解決を目指します
- 困っている方の味方です
こういった表現は、ありきたりと言いますか、借り物の言葉に聞こえませんか?
そもそも、
- 話はたいして聞きません
- ほどほどの力で頑張ります
- そこそこの解決を目指します
- 困っている方の味方ではありません
そういう弁護士は(少なくとも自己評価としては)いないので、差別化になりません。
じゃあどうすれば良いかというと、その一歩先を書きます。
- 先生にとって、「話をよく聞く」とはどういうことか?
- 先生にとって、「依頼者のために全力を尽くす」とはどういうことか?
- 先生にとって、「最善の解決を目指す」とはどういうことか?
- 先生にとって、「困っている方」とはどういう人か?「味方」とはどういうことか?
こういう風に考えて書くと必ず個性が表れて、読み手に「自分の言葉」として伝わります。
④事実を書いて評価を書かない
たしか研修所でも言われた記憶ですが、事実と評価はセットです。
たとえば「◯◯に所属」と書いても、その「◯◯」が一体何なのか、どうプラスになるのか普通はわかりません。
「調停委員を経験」「非常勤裁判官を経験」だけだと、「なんか凄そう」としか伝わりません。
ですから、「それがどう相談者・依頼者に有利に働くのか」という「評価」を書いてください。
実績を書くところでも、難解な事件名(「◯◯請求訴訟」など)を書いても普通はわかりません。
ただし、「依頼者に特に有利に働かないけど、権威付けのために書く」という場合は書きっぱなしで問題ありません。
つまり「よくわからないけど、なんか凄そう」という印象を与えたい場合です。
⑤誤字が多い
これは結構あるんですが、シンプルに誤字が多いと仕事が雑だと思われてもったいないです。
⑥費用が税別表記になっている
2021年4月1日から、税込価格の表示(総額表示)が義務化されました。
これは弁護士も対象ですし、HPなども対象です。
大半の先生が対応されていますが、時折「相談料 30分 5000円(税別)」という感じで書かれています。
計算式も対象です(「5%+9万円(税別)」ではなく「5.5%+9万9000円(税込)」が正しいです)
「そんなとこ誰も見てないし、そんなことで相談するかどうかなんて決まらない」という考えもあると思います。
ただ、意外と見られています。対応するのが当然で、対応しないと結構目立ちます。
あえて税別表記にするメリットは無いので、法律を扱う仕事である以上、対応された方が良いです。
まとめ
弁護士ポータルサイトのプロフィールページにおけるNG事例を紹介いたしました。
すぐに点検・対応できることばかりなので、1つでも参考になれば嬉しいです。