WordPressのテンプレで誰でも見栄えの良いHPを作れる?

パラレルワーク弁護士として、弁護士・HP制作・動画制作・法律系ライティングなどを行っている新井です。
ホームページ(HP)を作ろうと考えた時、
- 自分で作るか
- 業者に頼むか
これは大きな分かれ道です。
そして「自分で作ろうかな」と考えた時、
WordPressのテーマ(テンプレートのようなもの)を使えば、それなりのものが出来るのでは?
そう考える方も多いと思います。
そこで今回は、実際にテーマを使って多くの士業HPを作ってきた経験から、「テーマを使えば、誰でも見栄えの良いHPを作れるのか?」について解説します。
ここで言う「見栄えが良い」とは、決してファッションブランドやカフェのHPように「オシャレ」ではありません。
相談や依頼を考えている方に対して、
- 「ちゃんとした事務所」という信頼・安心を与える見た目
- 連絡先や場所といった情報が見やすく整理されている
こういった意味です。
WordPress(ワードプレス)ではなく、Wix(ウィックス)やJimdo(ジンドゥー)などで作る場合の注意点は、下記記事をご覧ください。

結論
人によっては、テーマを使えば見栄えの良いHPを作れます。
しかし、正直微妙な見た目になるケースも少なくありません。
なお、今回はあくまでも「見た目」について解説します。
プロに依頼すれば、セキュリティなど目に見えない部分もしっかり対応可能です。

また、WordPressの操作には慣れが必要です。
一から学ぶのは相応の時間が必要ですので、自作される場合はその点もご注意ください。
正直微妙な見た目になる3つの理由

- メーカー作成のデモサイトは、良く出来すぎている
- 内容・配置・デザインは自分で考える必要がある
- HP制作の経験が重要
1.メーカー作成のデモサイトは、良く出来すぎている
テーマには無料・有料ありますが、特に有料テーマの場合は、デモサイトが用意されています。
「このテーマを使えば、こういうHPを作れますよ」というサンプルです。
デモサイトを見ると、「こんな素敵なHPを作れるんだ!業者に頼まなくて良いじゃん!」と心躍ります。
しかしデモサイトは、良く出来すぎています。
オシャレな商品や風景、海外のモデルさんなどを使った、「映える」動画や写真をたくさん使っています。
そしてメーカーはデザインのプロですから、その経験とスキルを駆使して作っています。
ところがメーカーは、「初心者でも簡単に作れる」とアピールします。
ですから、「デモサイトに近いクオリティのものを自分で作れる」と思ってしまいがちです。

- 雑誌で見た服を買っても、モデルさんのようにはならなかった…。
- インテリアショップで見た家具を買っても、インテリアショップのようにはならなかった…。
そういう経験は無いでしょうか?
デモサイトも、それと同じことです。
購入前にデモサイトの確認は必須ですが、作ろうと思っているHPのイメージを重ねながら、見た目や機能を確認することが大事です。
2.内容・配置・デザインは自分で考える必要がある
テーマを使っても、「空欄に文章と写真を入れれば完成」というわけではありません。
- どういうコンテンツを、どういう順番で載せると良いのか
- メインカラーは何が良いのか、サブカラーは何が良いのか
- キャッチフレーズや文章は何が良いのか
- どういう写真を載せると良いのか
- フォントは何が良いのか
こういったことを、一つ一つ考える必要があります。
なぜならテーマは、かなり自由度は高いんです。
自由度が高いことの裏返しで、自分で決めることも多いわけです。
「とりあえずコンテンツを並べて文章を書く」だけなら、操作に慣れれば簡単です。
ただHPの目的は、見た人に安心・信頼を与えたり、相談や依頼をしてもらうことです。
その目的から逆算して、しっかり内容・配置・デザインなどを考えないと、微妙な見た目になりがちです。
3.HP制作の経験が重要

「テーマを使えば誰でも見栄えの良いHPが作れる」というわけではありません。
結局テーマを生かせるかどうかは、制作者次第です。
その点、HP制作業者は経験もスキルもありますので、テーマを生かすことができます。
テーマのコードを直接修正して、オリジナル要素を加えることも可能です。
テーマは、「色んな具材の詰め合わせ」みたいなイメージ。
そこから美味しい料理を作るには、自分で考え、実際に料理をしなければなりません。
その結果、同じ具材を使っても、プロの料理人が作ると完成度が違うわけです。
もちろん、業者選びも重要です。

実際のサイトを見るのがオススメ

ここまで解説を読んでも、自分で作れるか判断が付かない方、「そうは言っても、それなりのものは出来るんでしょう?」と思う方も多いはずです。
そこで、購入を考えているテーマで、実際に作られたHPを見るのは非常にオススメです。
「○○(=テーマの名称) サイト 事例」といったワードで検索すると、まとめサイトが出てきます。
テーマが決まっていない方は、TCDやDigiPressがメジャーですから、そこで販売されているテーマで検索してみてください。
あくまでも個人的な感想ですが、テーマを上手に生かしているHPは少ないです。
素人っぽさがあったり、機能を使いこなせていないHPが多い印象で、結局は「制作者次第」というのを痛感します。

相当な時間を掛ければスキルは身につきます。
ただ忙しい業務の中でそれをやるのか、サクッと業者に任せて本業に集中するのか、というところです。
例えば50万円掛けてHPを作った場合、確かにその金額は大きいです。
ただ業者に頼んで見栄えの良いHPを作って、それで数件受任できれば投資は回収できるはずです(もちろん受任単価次第ですが)。
「うちはネット集客してないから関係ない」という話ではなく、誰かが皆さんを紹介するとき、HPがあるかどうか、どんなHPなのか、というのは非常に大事です。
士業からのご相談は無料です

- 記事を読んでもよく分からないので、教えて欲しい
- HPの作成・リニューアルを考えている
そういった場合は、お気軽にご相談ください。

ご案内

4つのステップに沿って、「何をすべきか」「どういうポイントを抑えるべきか」を具体的に解説しました。
「自分でも作れるの?業者に頼んだほうが良いの?」「業者はどうやって選べば良いの?」といった疑問にもお答えしています。
「そのうちHP作ろうかな(リニューアルしようかな)」という方にも、具体的に検討されている方にも、役に立つ内容になっています。

当事務所のHP制作について



まとめ
士業の方がHPを作ろうと思った時、「WordPressのテーマ(テンプレートのようなもの)を使えば、自分で良いものが作れるのでは?」と思うかもしれません。
ただ実際には、正直微妙な見た目になるケースもあります。
その3つの理由とともに、テーマを使ったサイトの実情も解説しました。